National Musium

国立博物館

 

デリーの中心に鎮座する国立博物館。子供の学校が終わるまで涼しい場所でしばしの知的探索。入り口のでかさにまず度肝を抜きました。

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いつもはローカル価格でチケット購入しているのですが、国立博物館は外国人価格で入れば音声案内付きだよ、という事前情報がありチケット売り場で少し逡巡。音声案内だけでも借りれるのですが、チケット代と合わせると外国人価格とそんなに変わらず。面倒臭いので今回は外国人ということで入場券を購入。ちゃんと日本語の音声案内ありました。 

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最初は土器コーナーです。時代ごとの土器が展示されています。下のナール式土器以前は、縄文土器のように何の装飾もないのですが、このナール式土器になってから文様が入っています。これも音声案内によって知った内容で、もちろん展示品にはそのような説明は一切なし。

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次は、いろんな遺跡からの発掘物です。柱やら像やらが無造作に置かれています。またAganda・Erollaで見たStupa(仏舎利塔)の説明が詳しく書かれていました。ここでようやくStupaやブッダ像の上にあるUmbrellaの意味が明らかに!3つあるUmbrellaは、ブッダ、ダルマ(仏教の教え)、サンガ(僧)を意味しているとのことでした。そうだったのか!!!

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次からは、石や鉄・金、仏教にヒンドゥー、ジャイナ教といった様々な素材や宗教の仏像が一挙に展示。一つ一つがでかく、音声案内のある仏像以外は何これ?状態なのでざっと気になった仏像のみご紹介。

まずはガンダーラ仏。ガンダーラといえばゴダイゴ。マチャアキ西遊記のBGMに流れる愛の国ガンダ〜ラ♪それしか引き出しのない我が脳みそに知的引き出しが追加されました。

ガンダーラは今のアフガニスタンとパキスタンにまたがってあった国で、ちょうど西洋と東洋が混ざり合った文化を持っていました。インドでは偶像崇拝の文化がなかったのですが、偶像を持つギリシア文明と出会いこの仏像が生まれました。

布のひだが優美です。よく見ると頭の上に3つのUmbrella型の髪の束が!f:id:startGurgaon:20190608134925j:plain

次はヒンドゥー教のNatraja。ダンスの神でありシヴァ神です。3つの目と4つの腕を持ち、一つの手には破壊の火を持ち、破壊と再生を繰り返しています。シヴァ神が破壊と創造の神と言われる所以です。足元では悪魔が踏みつけられており、人間の無知を意味しています。細緻な彫刻に、説明文(背後にあった)と見比べつつずーっと魅入ってしまいました。

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こちらはヨガの神様、ヨギーニです。牛の頭と女性の体を持っています。女は牛並みの脳みそで良い、という意味だそうですが昨今のフェミニストに叩かれそうな像です。

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金のブッダ。 右手がいろんな人に触られて金が剥げています。

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タイから送られた金の仏舎利塔です。塔の中央に聖遺物があります。が、ガラス越し且つこの距離感のため私には何が入っているのか見えませんでした。

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ここからは近代です。1本の象牙にブッダの誕生から涅槃までの出来事が螺旋状に彫ってあります。こんな長い象牙があることに私は驚きました。

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大量の像を見た後、今度は絵画コーナーです。が、ここまで来るまでで結構ヘトヘト。絵画コーナーはさっと見るだけで終了しました。インドの絵画は得てして2次元で線が細いなあ、という感想を持ちました。

外には出れませんが、中庭がありました。私はぐるっとこの中を1周していたのか〜。

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インドの常として、説明文がとてもプア。よって前提知識がないとす〜っと通り過ぎてしまいます。借りてよかった音声案内。音声案内がなければ、おそらく30分も美術館に居れなかったでしょう。